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第15回シンポジウム=オペラ劇場運営の現在・オーストリア II =
オペラをめぐる祝祭、その今日的あり方
〜ブレゲンツ音楽祭にみる大規模オペラ・フェスティヴァル

 日     時: 2006年10月1日(日)13:30〜16:30
 場     所: 東京国立博物館・平成館内大講堂

 講     師: エヴァ・クライニッツ Eva Kleinitz(ブレゲンツ音楽祭オペラ監督)
 パネリスト  : 黒田恭一(オーチャードホール・プロデューサー、音楽評論家)
寺倉正太郎(音楽評論家)
 モデレーター : 石田麻子(昭和音楽大学専任講師)
 通     訳: 岡本和子(慶應義塾大学講師)
 後     援: オーストリア大使館
オーストリア政府観光局
   
<第 I 部> 基調講演
<第 II 部> パネル・ディスカッション
 
オーストリアのボーデン湖畔にて毎夏4週間にわたって開催されるブレゲンツ音楽祭から、オペラ監督であるエヴァ・クライニッツ女史を迎えたシンポジウムが、2006年10月1日に東京国立博物館・平成館内大講堂にて行なわれた。第 I 部の基調講演では、ブレゲンツ音楽祭の運営を例とした、大規模なオペラ・フェスティヴァルのあり方についてクライニッツ女史より語られた。続く第 II 部では、黒田恭一氏、寺倉正太郎氏、石田麻子講師が加わり、事前に客席より集められた質問等をもとに、クライニッツ女史との意見交換がおこなわれた。
 
当研究プロジェクトの総括者・広渡勲教授による、開会の挨拶。 当研究プロジェクトの総括者・広渡勲教授による、開会の挨拶。
今日における音楽祭は、観客やアーティストなどの多種多様なニーズに応えつつ、地域社会へ資源を還元していかなければなりません。 「元来、フェスティヴァルは巡礼的・儀式的な意味合いが強いものでした。それら非日常的な要素は現在も残っており、人々はそれを求めて集まってきます。さらに、政治・経済面での効果も期待され、昨今、ヨーロッパ各地にて様々なフェスティヴァルが誕生しています。今日における音楽祭は、観客やアーティストなどの多種多様なニーズに応えつつ、地域社会へ資源を還元していかなければなりません」その具体策が、第 I 部では語られた。
ブレゲンツ音楽祭を象徴する湖上ステージにて2001-2002シーズンに上演された《ラ・ボエーム》。 スクリーンに投影されているのは、ブレゲンツ音楽祭を象徴する湖上ステージにて2001-2002シーズンに上演された《ラ・ボエーム》。「このステージでの公演は、完成までに膨大な時間とコストがかかり、2年(音楽祭2シーズン)にわたって上演しています。一方で、これら湖上ステージで得られた収入を、その他の会場で行なわれる実験的な公演の資金にもあてています」
第・部、パネル・ディスカッションの模様。 第 II 部、パネル・ディスカッションの模様。
ブレゲンツ音楽祭で《ラ・ボエーム》を観劇した経験をもとに、議論を交わす黒田恭一氏。 ブレゲンツ音楽祭で《ラ・ボエーム》を観劇した経験をもとに、議論を交わす黒田恭一氏。
ブレゲンツを含む、ヨーロッパ全体の昨今の状況について補足説明をしつつ、クライニッツ女史へ問いかける寺倉正太郎氏。 ブレゲンツを含む、ヨーロッパ全体の昨今の状況について補足説明をしつつ、クライニッツ女史へ問いかける寺倉正太郎氏。
会場からの質問を取りまとめ、各氏から意見を引き出す石田麻子講師。 会場からの質問を取りまとめ、各氏から意見を引き出す石田麻子講師。
会場やパネリストからの問いかけに答えるクライニッツ女史。 会場やパネリストからの問いかけに答えるクライニッツ女史。2006年11月より就任する、ベルギー王立モネ劇場での役職を引き受けたいきさつや抱負についても述べた。
 
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