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第18回公開講座
=オペラ劇場運営の現在・スイス=

チューリッヒ歌劇場、世界最高水準への道程
〜アレクサンダー・ペレイラ総裁を迎えて

 日     時: 2007年4月11日(水)14:00〜17:00
 場     所: 昭和音楽大学新百合ヶ丘南校舎 5F ユリホール

 講     師: アレクサンダー・ペレイラ Alexander Pereira(チューリッヒ歌劇場総裁)
 モデレーター : 寺倉 正太郎(音楽評論家)Shotaro Terakura
石田麻子(昭和音楽大学准教授) Asako Ishida
 通     訳: 岡本 和子 Kazuko Okamoto
 後     援: スイス大使館
 協     力: フジテレビジョン
   
<第 I 部>基調講演
<第 II 部>質疑応答
 
開場前、スイス大使館文化参事官のピーター・ネルソン氏が到着。楽屋での1コマ。この後の開会挨拶で、ネルソン氏は日本語での見事な長いスピーチを披露した。 開場前、スイス大使館文化参事官のピーター・ネルソン氏が到着。楽屋での1コマ。この後の開会挨拶で、ネルソン氏は日本語での見事な長いスピーチを披露した。
開場前、スイス大使館文化参事官のピーター・ネルソン氏が到着。楽屋での1コマ。この後の開会挨拶で、ネルソン氏は日本語での見事な長いスピーチを披露した。
冒頭、昭和音楽大学広渡勲教授がペレイラ氏の人となりを紹介。チューリッヒ歌劇場の《ナクソス島のアリアドネ》の舞台で、ペレイラ氏が語りの執事役を堂々の役者ぶりで演じた映像を披露する。「私は生涯、いろいろなインテンダントとおつき合いしてきましたが、役者までやってのける人は初めてで、もうびっくりいたしました」(広渡)。 冒頭、昭和音楽大学広渡勲教授がペレイラ氏の人となりを紹介。チューリッヒ歌劇場の《ナクソス島のアリアドネ》の舞台で、ペレイラ氏が語りの執事役を堂々の役者ぶりで演じた映像を披露する。「私は生涯、いろいろなインテンダントとおつき合いしてきましたが、役者までやってのける人は初めてで、もうびっくりいたしました」(広渡)
座席数1,100ほどの決して大きくない劇場をフル稼働させて、年間270本のオペラとバレエを上演。土・日は昼夜2公演をこなし、270公演中、新制作は135公演を数える。「オペラの演出の賞味期限は8年から10年。年間の公演数を新鮮な舞台で維持するために、私は年間15本の新プロダクションで対応していく必要がある、という数字をはじきました。この方針を打ち出したときには同僚や州の関係者から、頭がおかしいのではと言われましたが、綿密なリハーサルを重ねた非常に完成度の高い舞台を2日に1度は提供できる状況を、その後、毎年作り出してきたのです」。 座席数1,100ほどの決して大きくない劇場をフル稼働させて、年間270本のオペラとバレエを上演。土・日は昼夜2公演をこなし、270公演中、新制作は135公演を数える。
「オペラの演出の賞味期限は8年から10年。年間の公演数を新鮮な舞台で維持するために、私は年間15本の新プロダクションで対応していく必要がある、という数字をはじきました。この方針を打ち出したときには同僚や州の関係者から、頭がおかしいのではと言われましたが、綿密なリハーサルを重ねた非常に完成度の高い舞台を2日に1度は提供できる状況を、その後、毎年作り出してきたのです」。
「大きな劇場にはない、親密な室内楽的アンサンブルを育てれば、私たちの劇場の生命線になります。高い完成度で公演数をこなすためには、レパートリー・システムの中、劇場固有のアンサンブルで若手歌手の成長を見守っていくことが必要です」 「大きな劇場にはない、親密な室内楽的アンサンブルを育てれば、私たちの劇場の生命線になります。高い完成度で公演数をこなすためには、レパートリー・システムの中、劇場固有のアンサンブルで若手歌手の成長を見守っていくことが必要です」
第 II 部の質疑応答では、モデレーターの石田麻子・昭和音楽大学准教授、音楽評論家の寺倉正太郎氏も登壇。ハイティンク、ドホナーニ、ウェルザー=メストなど、世界でもっとも著名な指揮者たちのほかに、ミンコフスキやクリスティ、ガーディナーやアーノンクールなど古楽界の世界的指揮者たちが入れ替わり出演する状況について。
「バロック・オペラについては、もともと70〜80年代からアーノンクールの仕事がさきがけでした。その後、歌劇場の楽団員から、ぜひ古楽器でオペラをやりたいという要望が出て、劇場オケの中にもうひとつ、ピリオド楽器のアンサンブルが誕生したのが経緯です。楽器を必要に応じて使い分けることのできる専門団体を持っていることが、そうした巨匠たちが積極的に出演してくれる背景です」。この劇場の数あるマジックのひとつに、そうした劇場経営の基盤があることを印象づけた。
写真:三浦興一
 
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