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文部科学省特別助成「オープン・リサーチ・センター整備事業」
昭和音楽大学舞台芸術センター オペラ研究所調査研究 企画書


■研究テーマ
「海外主要オペラ劇場の現状調査、分析比較に基づく、我が国のオペラを主とした劇場・団体の運営と文化・芸術振興施策のあり方の調査研究」

■研究プロジェクトの目的・意義及び計画の概要
我が国のオペラ劇場ならびにオペラ上演を可能とする劇場は近年大幅に増加し、公演数も増加している一方、劇場運営上の課題解決は、海外の主要なオペラ劇場のそれと比較してもその重要度を増している。本研究プロジェクトは、我が国におけるオペラを主とした文化・芸術振興の実践的かつ具体的な施策を調査研究し、提言することにより、オペラ劇場を主とした文化的社会資本の合理的・効率的な活用に資することを目的としている。芸術文化政策において、音楽分野では「オペラ公演」が予算・人員・準備期間など、最も高コストの企画となることが多く、貴重な税金などの資金投下という点から鑑みても、その合理的・効率的な運営は重要な課題である。したがって、海外の主要なオペラ劇場の運営組織の人員・予算配分・演目・キャストなど、劇場運営上重要な要件の決定過程、さらに劇場の予算獲得過程、市民からの受容形態・需要度などの調査・比較研究を行うことを通し、我が国においてオペラが市民に広く受容されうる在り方について、文化芸術振興に資する施策を具体的に提言する。

■研究内容(抜粋)
1. 海外調査
1-1. 海外主要オペラ劇場、団体の基礎データ収集:
基礎データ収集にあたっては、5つの地域((1)イタリア、フランス、ベルギー、スペイン、アルゼンチン、(2)オーストリア、ドイツ、スイス、チェコ、スロヴァキア、ハンガリー、(3)イギリス、アメリカ、オーストラリア、カナダ、(4)ロシア、エストニア、ラトビア、リトアニア、デンマーク、オランダ、フィンランド、ノルウェー、(5)日本・韓国)に分類する。
1-2. 海外研究テーマ・タイトル
 
  • 運営について‐各国のオペラマネージメントの現状と課題
  • オペラの企画・制作における制約状況と対策
  • オペラのマネジメントに関する研究(ビジネスモデルの創出)
  • 現代のオペラ上演における「演出」の実態
  • 海外オペラハウスと舞台運営の実態
  • アジアにおけるオペラ上演成立基盤の比較研究
  • オペラネットワークなど
  •  
    2. 国内調査
    2-1. 国内のオペラ団体と劇場の基礎データ整理
    2-2. 国内研究テーマ・タイトル
     
  • 基礎データ読み取り
  • 日本の文化政策におけるオペラ制作の位置
  • 劇場と団体の関係
  • 海外招聘オペラ
  • 日本のオペラ作品マネジメント
  • 劇場の舞台設備面を中心とした調査など

  • ■学術資料、研究成果等の公開方法
    1. 本研究プロジェクトに関して収集した調査結果・資料を管理保全する。
    2. 主要歌劇場ならびに制作組織の責任者を招聘し、我が国の劇場運営責任者・行政担当者・アートマネージメント研究者および関心のある一般市民とともに公開講座・シンポジウムなどを行うことで、広く本研究テーマおよび問題意識の共有を図る。
    3. その収集資料および研究成果を書籍刊行、ホームページ上での情報公開などの手段をもって社会的資源として還元する。