「バレエ教育現場との連携による日本におけるバレエ教育システムに関する研究」
文部科学省 私立大学戦略的研究基盤形成支援事業
バレエ教育現場との連携による日本におけるバレエ教育システムに関する研究
(2008~2012年度)

4.アーカイブ研究グループ

本研究グループは、バレエ教育を支えるバレエ文化一般について、日本独自のバレエ文化を形成した歴史的事情を調査してアーカイブ化すると同時に、全国のバレエ教室およびバレエ公演に関する情報をデータベース化した。歴史学・書誌学・情報工学などの方法論を用いたアプローチで研究をおこなった。
  • 日本におけるバレエ公演記録のアーカイブ化の推進
  • 日本のバレエ文化に関する記録と情報公開

研究成果

(i)山野博大公演プログラム・コレクションの受入・整理

舞踊評論家・山野博大氏より公演プログラム・コレクション約1万点を寄贈いただくことが決定したことを受け、コレクションを順次受け入れ、ラベルの貼付や分類等の整理をおこなった。

(ii)「バレエ情報総合データベース」の構築

山野博大公演プログラム・コレクションを典拠資料として「バレエ情報総合データベース」の構築を進めた。まず舞踊公演プログラムの形式・内容の実態を調査し、「バレエ情報総合データベース」のデータ構造を設計した。このデータ構造に基づいて、入力・管理システムを開発し、同システムを用いて同データベースへの入力作業を開始した。
「バレエ情報総合データベース」は2013年度末に一般公開し、今後も順次コレクションの受け入れと公演データの入力を進めていく予定である。

バレエ情報データベースイメージ図

(iii)シリーズ公開講座「日本バレエの創成期を語る―日本におけるバレエ教育の成立と変遷」の開催

バレエ研究所で取り組んでいる『バレエ情報総合データベース』の構築と並行して、日本バレエの創成期を担ってこられた先達を迎え、公開講座を開催した。文献資料のみではわからない、日本バレエの教育、文化の成り立ちや変遷について、講師の方々に語っていただいた。
公開講座は、毎回一名のバレエ関係者をゲスト講師として招聘し、お話を伺う形式をとった。ゲスト講師の招聘にあたっては、日本バレエの系譜を明らかにするため、日本バレエの黎明期に創設された主たるバレエ学校、バレエ団に関わられた方々から、広くお話を伺うことができるように、山野博大氏(舞踊評論家)にアドバイザーとなっていただき、全7回開催した。公開講座の内容については、別途報告書にまとめた。
2012/01/23(月)公開講座 「シリーズ公開講座≪日本バレエの創成期を語る≫第7回」開催
2011/12/19(月)公開講座 「シリーズ公開講座≪日本バレエの創成期を語る≫第6回」開催
2011/12/11(日)学会発表情報処理学会において、海野研究員が口頭発表
学 会:情報処理学会 人文科学とコンピュータ研究会
会 場:龍谷大学 大宮キャンパス
論 題:『舞台芸術のための情報組織化手法の開発~バレエ情報総合データベースの設計と試作~』
発表者:海野敏(口頭発表)、高橋あゆみ、小山久美
情報処理学会において、海野研究員が口頭発表1 情報処理学会において、海野研究員が口頭発表2
2011/11/30(水)公開講座 「シリーズ公開講座≪日本バレエの創成期を語る≫第5回」開催
2011/11/14(月)公開講座 「シリーズ公開講座≪日本バレエの創成期を語る≫第4回」開催
2011/11/08(火)公開講座 「シリーズ公開講座≪日本バレエの創成期を語る≫第3回」開催
2011/10/11(火)公開講座 「シリーズ公開講座≪日本バレエの創成期を語る≫第2回」開催
2011/09/27(火)公開講座 「シリーズ公開講座≪日本バレエの創成期を語る≫第1回」開催