東京藝術大学音楽学部声楽科卒業。同大学院音楽研究科修士課程および博士後期課程修了。博士(音楽)。
1991年から国際ロータリー財団奨学生としてイタリア・ミラノに留学。1995年、北イタリア・ローディ市の第6回・国際コンクール・オペラ部門で3位入賞。
さまざまなオペラや宗教曲、またベートーベンの《第九》のソリストとして活躍。2016年にはイタリア・ロヴェレートのザンドナーイ劇場における二橋潤一作曲・オペラ《箱館戦争》(榎本武揚 役)に主演し、 イタリア初演を果たす。
1997年以来リサイタルも重ね、2008年のリサイタル「古今東西いろはにほへと」(東京文化会館小ホール)は『音楽の友』誌上でも高く評価される。
2017年、日本歌曲のCD「写楽の鏡」(Pf:沼田宏行/ナミレコード)をリリース。
2019年、自ら企画・構成・出演したイタリア文化会館における、二期会イタリア歌曲研究会の創設者・嶺貞子女史を追悼する公演「レスピーギ歌曲の世界」も高く評価された。
東京藝術大学、昭和音楽大学等の非常勤講師を経て、現在、北海道教育大学教授(釧路校担当)。公益財団法人日本オペラ振興会評議員。日本歌曲振興波の会理事。日本ロッシーニ協会会員。2018年より二期会イタリア歌曲研究会代表。2022年、釧新郷土芸術賞受賞。
2005年、『解説付 日本歌曲選集1~3』(昭和音楽大学歌曲研究所編/全音楽譜出版社)において約100曲の詩人と作曲家のプロフィールを執筆。2024年、『イタリア歌曲の世界を徹底解剖~イタリア歌曲の詩と音楽の魅力~』(共編著)を全音楽譜出版社より刊行。
学術論文に『《ドン=パスクワーレ》の解体=構築(デコンストラクション)』(博士論文)、『ピエートロ=チマーラ作曲《5つのリーリカ 第2集》(1915年)の一考察―イタリア歌曲史におけるピエートロ=チマーラの位置―』(昭和音楽大学研究紀要)、『レスピーギ歌曲の深層研究 ― レスピーギ作曲《森の神々 Deità silvane》の考察1~3 ―』(北海道教育大学紀要)など。