音楽・バレエ教室
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ニュース
2020/09/18
お知らせ

本学卒業生(サクソフォーン奥野さん、太田さん)の活躍がテレビ、SNSで紹介されました

昭和音楽大学でサクソフォーンを専攻し、現在はプロ奏者として活動している卒業生の奥野祐樹さんと太田大地さんが、9月14日深夜におきた小田急線の人身事故の影響で、運転再開を待つお客様向けに新宿駅ホームで演奏を披露しました。
この演奏がSNSで話題となり、テレビでも多数取り上げられています。

この話題のお二人にお話しを聞きました。
 
今回の関連動画(奥野祐樹さんのTwitter)はこちらから
https://twitter.com/ojisax/status/1305265974220787713?s=21
奥野祐樹さん         


太田大地さん

- 今回演奏されたいきさつについて改めて教えてください。

奥野さん:
サクソフォーン・カルテットを組んでいて、そのリハーサルの帰りに運転見合わせとなり、運転の再開を待っていました。みなさんホームに座り込み暗い空気でした。楽器を持っていたので、周囲の方々から「何か演奏して」という声を頂きました。ゆっくりしたい方も居るだろうなと最初は少し抵抗がありましたが、「吹いて良いですか?」と問いかけると拍手がおこり、リクエストのあった曲など即興で演奏させて頂きました。
 
太田さん:
同じサクソフォーン・カルテットで2人で演奏することがありましたので、最近の有名な曲やサックスの名曲などのリクエストにはパッとお応えする事ができました。
遅延した終電が到着する時、駅員さんが近付いてきて、「ありがとう」と書かれてあるthank youカードを頂きました。「本当にありがとうございました。」と感謝のお言葉を頂き、素直に嬉しい気持ちでした。小田急電鉄さんのご協力が無ければできなかった真夜中の即興ライブでした。
 
 
- 昭和音大在学中はどんな学生生活を送っていましたか。 

奥野さん:
在学中は脇目も振らず音楽を磨くことに全て集中、と言いたいところですが、実際には管楽器の仲間と一緒に大騒ぎしたり、先輩や先生方にもいろいろと迷惑をかけることがありました。でもその時を共にした仲間との繋がりが、自分が大学生活で得たかけがえのない財産になっています。もちろん、同じ志を持つ仲間がたくさんいる環境でサックスを練習していくことは、自分にとっては刺激的なことでした。
また、演奏活動を大学が支援してくれたことも本当にありがたかったです。大学2年生の頃から同期で組んだサクソフォーン・カルテットで、さまざまな場所で演奏させて頂きましたが、その時の経験が今の自分の演奏活動に大きく影響していると思います。
 
太田さん:
入学して直ぐにサクソフォーン専攻同期の男性4人組でカルテット「ガチカル」を組みました。最初は楽しむ程度に合わせていただけでしたが、メンバーそれぞれがどんな条件でも何処へでも行くというスタイルで少しずつ演奏の場を作っていました。その後、昭和音大の短大生とドラム専攻の学生が加わり「男のサックス」というグループを新たに結成。
なんと昭和音大祭での初のステージは超満員の大盛り上がり。3年生の時の学祭では300組以上の中からステージ賞1位を獲得しました。またラジオのオファーを頂き「OTTAVA」に出演。学内外を問わずさまざまな演奏会に出演させて頂きました。
その当時の仲間は今でも仲良く、しょっちゅう会っては飲みに行って当時の思い出話で盛り上がっています。
 
 
- 昭和音大の学生や、現在音大受験に取り組んでいる方にメッセージをお願いします。

奥野さん:
現役の音大生のみなさまは、今は自分を発信するツールがすさまじい量出回っているので、やりたいと思ったら遠慮せずその場の勢いで何か活動をやったらいいんじゃないかなぁとは思っています。もちろん文句を言われたり予期せぬダメージを受けてしまうこともあるかと思いますが、個人的には自分自身の思いをしっかり言葉や行動にして発信する人は好きなので、そのような音楽家が増えてくれたら嬉しいなと思っています。
 
受験生のみなさまは、たくさん練習して、ぜひ昭和音大に来てください!大学で本気で音楽を学ぶというのは、めちゃくちゃ辛くて厳しくて、時には嫌になっちゃうこともあるかもしれませんが、少なくとも自分にとっては最高の4年間でした。
何かやりたいという気持ちがあれば、大学のみなさまは、本当に真摯にサポートしてくださいます。熱い思いをもった後輩がこれからもどんどん増えたら嬉しいです!
 
太田さん:
卒業してからの仕事の事ばかりが気になると思いますが、実はそうではなく、在学中から出来るだけ仲間を作ってほしいと思います。その仲間が良きライバルになり、練習にも力が入ります。
卒業してしまうと出会いは少なくなってしまいますが、学生のとき一緒に演奏してはしゃいだ仲間とは、卒業してもよく会います。学生時代は、辛いこともあるかと思いますが、すべての経験が今、活きているので、無駄な事は無いと思います。
昭和音楽大学は練習環境も整っています。たくさんの仲間と学生時代をEnjoyしてください。

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お二人が今後もさまざまなシーンでご活躍されることを教職員一同、期待しています。
【奥野祐樹さんプロフィール】

神奈川県横浜市出身。12歳からサクソフォーンを始める。横浜平沼高校を経て、昭和音楽大学音楽学部器楽学科弦管打楽器演奏家コースを2013年3月に卒業。卒業時に読売新聞社主催の新人演奏会、昭和音楽大学同伶会湘南支部新人演奏会に出演。
在学中より、佐渡裕氏監修の富士山河口湖音楽祭、JTアートホール「期待の音大生によるアフタヌーンコンサート」など様々な演奏会に出演。
ザルツブルク=モーツァルト国際室内楽コンクール2015にてサクソフォーンとして初の第1位、グランプリ受賞。
副賞として、レリンゲン音楽祭(ドイツ)に参加し、総スタンディングオベーションを受ける。
平成28・29年度公共ホール音楽活性化アウトリーチフォーラム事業愛知セッション派遣アーティスト。
サクソフォーン四重奏団「Adam」バリトンサクソフォン奏者。
2020年より株式会社Mouton&Company代表取締役就任。
これまでに、サクソフォーンを大森義基、室内楽を栄村正吾、有村純親、松原孝政の各氏に師事。アレクサンドル・ドワジー氏、モーフィンサクソフォーンカルテットによるマスタークラスを受講。
 現在、ソロ、アンサンブル、吹奏楽などを中心にジャンルを問わず演奏活動を展開するほか、各地でのアウトリーチやTVCM音楽のレコーディング、作・編曲など様々な音楽活動を行っている。

 
【太田大地さんプロフィール】

福岡県北九州市出身。福岡第一高校音楽科を経て、昭和音楽大学音楽学部器楽学科弦管打楽器コースを2015年3月に卒業。これまでにサクソフォーンを江口紀子、松澤洋、田中靖人、室内楽を有村純親、榮村正吾、松原孝政の各氏に師事。昭和音楽大学学内オーディション合格、同演奏会出演。及川事務所新人オーディション合格。
東京国際芸術協会新人オーディション合格、並びに奨励賞受賞。佐渡裕氏監修、富士山河口湖音楽祭2014のプレイベントに出演。
男のサックスとして3度のコンサートを開催。いずれも爆笑を生んだ。
2015年、大賀薬局主催「クリスマスコンサート」にゲストソリストとして招かれ、九州交響楽団をバックに「チャルダッシュ」を演奏。
2016年には、「ちょっとおしゃれなコンサート」と題したソロリサイタルを、ウェル戸畑中ホールにて開催。超満員で好評を博した。
吹奏楽、自主公演、ゲーム音楽のレコーディング、ビッグバンドでのリードアルトを務めるなどジャンルに囚われない演奏家として関東を中心に活動する。
Saxophone Quartet ADAM、ガチカルテット2、男のサックス、DMduo各メンバー。
太田大地さんのTwitterはこちらから
https://twitter.com/daisax226

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