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ニュース
2021/10/12
お知らせ

川崎市・中国瀋陽市友好姉妹都市提携40周年公演に本学からも出演

 川崎市と中国瀋陽市との友好都市提携40周年を記念して、9月23日、元住吉の川崎市国際交流センターでコンサートが開かれた。演奏は12時と15時の2回公演、昭和音楽大学から高翔麟さんと張耀元さんの大学院生が2名、東京交響楽団(以下東響)の弦楽四重奏団。日中の音楽交流に実績がある本学に(公財)川崎市国際交流協会から依頼があり、コロナ禍で日中の往来が困難な中、瀋陽市(遼寧省)から本学で学ぶ院生に白羽の矢が立った。東京交響楽団は川崎市のフランチャイズオーケストラとしてコンサートマスターを筆頭に首席・フォアシュピーラークラスのトップ奏者4人が辣腕を奮った。

福田市長「息の長い国際交流が大切」

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福田紀彦市長と高翔麟さん、張耀元さん(右)
 冒頭、福田紀彦・川崎市長が挨拶に立ち、瀋陽市との近しい関係に触れ、「2020年コロナ感染が中国で広がった際にマスク不足に苦しむ市民に川崎市から80,000枚のマスク送ったが、その後日本で感染が厳しくなった時には1,000着の防護服のお返しがあった」と披露した。遡れば川崎市は60年代、70年代に工業都市川崎は公害に苦しんだがその防止技術の提供で瀋陽市とは友好関係にある。現在風波無しとは言えない日中関係ではあるが、「市民同士のつながりが究極の平和につながる」と挨拶された福田市長、川崎市の息の長い日中交流の実績がこのコンサートでも示された。

瀋陽市(遼寧省)出身、本学留学大学院生が会場を沸かす

 博士後期課程2年で作曲を学ぶ高翔麟さんは、インドネシアのガムラン音楽から着想を得て作曲した作品(作品名「Evergreen」)を自身の演奏で披露した。この作品は、彼が演奏するピアノに反応してコンピュータが電子音響を生成するようになっており、人間と機械によるアンサンブルを見事に表現していた。

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ピアノと電子音響の融合(高翔麟さん
 修士課程2年の張耀元さんは古箏(中国箏)を演じ、「漁舟唱晩」で中国の晩秋の夕暮れの川と漁師の心情を、台風との戦い「戦台風」を見事に弾きわけ広大な中国大陸を浮かび上が らせた。東響とは「茉莉花」(ジャスミンの花)で弦楽カルテット共演し息の合ったところを見せた。アンコールは川崎市出身の坂本九さんの「上を向いて歩こう」。箏と弦楽カルテットの軽妙な演奏に会場が湧いた。司会者に応えて二人の親しみのあるトークも大好評だった。

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東京交響楽団弦楽四重奏と(張耀元さん)
【各回100人の募集に2倍を超す応募があった。各90人近いアンケートが寄せられた】

・瀋陽ゆかりの二人の演奏は、独特な音色ですばらしかったです。
・瀋陽と40年の交流の歴史があるとは知りませんでした。中国、韓国両国は日本の文化に大いに影響があったはず。
 これからのよき関係の一助となるこの企画、とてもよかったです。  会のご尽力に感謝。古箏、初です。
・古箏の音が美しかった。
・プログラムが変わって坂本九さんは心の準備できていなくて泣けました。
・瀋陽の若者が川崎で、夢に向かって頑張っている姿を拝見し、何か応援できればと思いました。

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終演後関係者全員で
©Yoshiro Yasuda

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