音楽大学で音楽を
音楽大学(音大)で音楽を専門に学びたいけど、卒業後にどんな進路に進めるのかを知っておきたい!――このページでは、音大等への進学を希望している方向けに、音大卒業後の一般的な進路や就職先についてご紹介します!
【 コンテンツ 】※押すとジャンプします
♪音楽大学(音大)の卒業後の一般的な進路は?
♪音大の一般的な就職先について
♪音大卒業後の就職先に迷ったときはキャリアセンターへの相談がおすすめ
♪卒業後の将来を見据えて音大を選ぼう!
音楽大学(音大)の卒業後の一般的な進路は?
企業や団体等への就職
音大でも、やはり卒業後の進路として最も多いのは企業や団体等への就職です。もちろん、音楽教室や楽団・劇団、学校、楽器店などの音楽関連の企業や団体に就職する方もたくさんいますが、その一方で、音楽とは関係のない企業に就職したり、公務員になったりする方も少なくありません。
フリーでの音楽活動
音楽大学の卒業生は、ミュージシャンや声優、タレントなどの専門職に就く方も一般大学と比較すると多いと言えます。そして、そういった音楽関連の専門的職業に従事する方の多くは、企業や団体への就職という形ではなく、フリーランス(個人事業主)として特定の組織に所属せず、個人で活動しています。SNS等のオンライン上のツールが発展したことにより、以前よりもフリーランスでの活動を始めたり集客したりしやすくなってきています。
大学院などの国内の教育機関への進学
大学院などへの進学も、音大卒業後の進路のひとつです。大学進学率は増加し続けていますが、同様に大学院に進学する方も増えてきており、もはや大学院に進学するケースはめずらしくありません。
海外への留学
大学卒業後は、海外の大学への進学も考えられます。クラシック音楽の発祥の地がヨーロッパであることもあり、音大の卒業生は一般大学の卒業生よりも留学という選択をする方の割合が多い傾向にあります。
各種職業人養成機関(研究生など)
音大の卒業生は特に、他の種類の大学の卒業生と比較して、専門的な職業人の養成機関などに進む方の割合が多いのが特徴です。ここで言う専門的な職業人の養成機関としては、例えば以下のようなものがあります。
♪テアトロ・ジーリオ・ショウワ・オーケストラ
♪新国立劇場の研修生
音大の一般的な就職先について
音大の卒業後に就職を目指すのなら、考えられる就職先の詳細を確認しておくことが重要です。どのような就職先で働けるのかを把握した上で、自分の興味のある仕事や、やりたいことができる仕事をピックアップしておくと良いでしょう。
以下では、音大卒業後の一般的な就職先についてご紹介します。(もちろん、以下に当てはまらない就職先に進む方もたくさんいます)
演奏・舞台関係(楽団・劇団など)
就職について考えたときに、一般大学の学生とは異なる音大生ならではの就職先としてまず挙げられるのが、演奏や舞台関係のお仕事です。具体的には、交響楽団・管弦楽団(オーケスト)などの楽団や、歌劇団などの演奏・舞台関係の団体への就職が考えられます。演奏や歌唱などの音楽に関する専門性を活かして働きたい多くの学生が、在学中に懸命にスキルを磨いて楽団や劇団への就職を目指しています。

音楽・芸能事務所
音楽・芸能事務所に就職して、プロの音楽家として活動することも可能です。音大で学んだという実績が評価されれば、音楽を仕事にできる可能性が高いです。具体的な仕事内容としては、作曲・編曲家、シンガーソングライター、ピアニスト、声優などがあります。
自衛隊や警察などの音楽隊
これは特に音大ならではだと思いますが、弦楽器や管楽器、打楽器などを専攻している方を中心に自衛隊や警察などの音楽隊へ就職する方がいます。音楽隊は、自衛隊や警察などの公務員系の組織での採用となるため、公務員として就職しながら音楽活動に従事することができます。
音楽教室
音楽教室は、音大で学んだ実技の専門性を存分に活かせる就職先です。幼児にリトミックや音感・リズムトレーニングなどを行ったり、音楽の道へ進みたい生徒さんに実技やソルフェージュを教えたり、大人の音楽学習者の方にレッスンをしたりと、様々なスタイルで音楽教育に携わることができます。
公立学校等の教育機関
音大に通いながら教員免許状を取得することにより、中学校・高校などの教育機関に教員として就職し、公務員として働くことも可能です。安定した収入と充実した福利厚生が魅力であり、長く
福祉関連施設
一部の音大では、病院や介護事業所、福祉事業所などの福祉関連施設への就職を目指す方も一定数います。昭和音楽大学でも、「音楽療法コース」という音楽で他者を支援することを目指すコースの学生を中心に、福祉分野にも多数就職しています。
音楽関連企業
音大生がいわゆる就職活動で企業等に就職を考えるときに人気なのが、音楽関連企業です。音楽関連企業と一言で言っても、各企業ごとに事業分野は様々です。ここでは、その一部をご紹介します。
音楽関連企業の一例として、エイベックス ポニーキャニオンなどのエンターテインメント系企業が挙げられます。エンターテインメント系企業は音大生からも人気の会社ですが、音大生以外にも広く門戸が開かれているため、非常に人気で倍率は高くなりやすい傾向にあります。
また、楽器の専門店などへの就職も、音大卒業後に考えられる進路です。楽器に関する専門知識を活用して、接客・販売・製造などを担当できます。楽器に興味がある人や、接客関係の職種を目指す場合には、音大の学習経験を活かして楽器店で活躍することも可能です。
一般企業への就職
音大に入ったからと言って、必ず音楽分野で働くとは限りません。実は、音大を卒業した方でも、多くの方が音楽とは関係のない一般企業に就職しています。理由は様々ですが、例としては、「生活していく手段として一般企業に就職し、音楽は趣味で続けていきたい」「在学中に音楽以外で貢献したい分野を見つけた」などがあります。
公務員
企業や団体だけでなく、国や地方公共団体の関連機関の公務員も就職先のひとつです。実際、市役所や警察・消防などの一般的な公務員として就職するケースもめずらしくありません。
音大卒業後の就職先に迷ったときはキャリアセンターへの相談がおすすめ
卒業後の就職先が決められない場合には、音大のキャリアセンターを活用しましょう。キャリアセンターでは学生の就職相談を受け付けているため、具体的な進路を決めるためのアドバイスなどを得られます。迷ったときは
卒業後の将来を見据えて音大を選ぼう!
音大の卒業後には、さまざまな進路が考えられます。就職も含めて多くの可能性が広がっているため、自分が目指す方向を明確にしたうえで、最適な選択ができるように備えておきましょう。音大で学んだという実績は、就職活動において大きなアピールポイントとなります。音大出身者を対象にした就職先も多いため、専門スキルを活かして働く将来も想定できます。各大学は就職実績をホームページなどで公開しているため、自分の目標を実現できる音大を探してみてください。