オペラ研究所は、オペラとその周辺領域での運営や、芸術振興に関する様々なプロジェクトを実施しています。現在は、オペラ情報センター機能の構築を目指し、所蔵資料のデジタル・アーカイヴ化とそのデータベースのシステムを開発するプロジェクトや、日本で行われたオペラ公演および国内団体による海外公演について正確に記録することを目的とした『日本のオペラ年鑑』の編纂・刊行事業などを行っています。
過去には国内外のオペラ劇場の現状調査と、わが国のオペラ制作と文化・芸術振興策についての研究を実施し、各国の劇場関係者を招聘して開催した数多くの公開講座・シンポジウムが、他に類のない試みとして高い評価を受けました。
このほか、神奈川県、女子美術大学との協働による「芸術系大学連携による参加型ミュージカル創作と公立文化施設の活用を通じた賑わいの創出」事業、アートマネジメント人材の育成に関する調査研究、書籍『日本オペラ史』の編纂・刊行などにより幅広い注目を集め、シンクタンクとしての貢献も期待されています。
2019年9月からはパリ・ソルボンヌ大学音楽学研究所と学術協定を締結し、国際的な研究交流が進んでいます。